夫婦二人で力を合わせて夢の注文住宅を手に入れるということはよくある話ですが、その時に考えておくべきことがあります。資金調達に関することで、働き手が一人の家庭に比べると選択肢が多くなるので、どれを選ぶのかを決めなければいけません。そのためには先ずはどういった選択肢があるのかを知って、それぞれの違いについて理解する必要があります。違いを知れば自分たちの条件で選ぶべき選択肢も見えてきます。

選択肢としては、住宅ローンを一つにするのか二つにするのかがあります。夫婦それぞれに住宅ローンを組むのか、それとも一つのローンを二人で返済していくのかということです。また、一つのローンの場合なら、どちらかが主たる債務者になって残りの人が連帯保証人になるという方法もあります。選択するタイプによって何に違いが出るのかというと、借りられる額に影響が出てきます。

二人の返済能力をそれぞれに評価してもらえるタイプなら、借入額を大きくすることが可能になります。理想の注文住宅を建てるためには、少しでも多く借りたいという場合には魅力的な選択肢です。死亡した場合の扱いにも大きな違いがあります。団体信用生命保険と呼ばれる保険に入ることが多いですが、債務者が死亡した場合は保険によって全てが返済されることになります。

ローンが二本ある場合は、死亡した方が債務者になっているローンのみが完済されるだけで、生きている方の借り入れに対する返済義務は残ります。それらのことを踏まえて、さまざまなタイプを検討して決定することが注文住宅の資金計画において大切なことです。