長期優良住宅とは知っておきたいポイント

長期優良住宅とは国の認定基準を満たす住宅のことで、認定を受けると税制面における優遇が受けられるメリットがあります。長期優良住宅とは一言で言えば、長く済み続けることができる文字通り優良な住宅ということになります。長持ちする家と言い換えることもできるので、それだけ劣化しにくく快適に暮らせる可能性が高いです。住宅が劣化する原因はいくつかありますが、多くは高温多湿や結露などの影響を受けて、内部に問題が発生することが挙げられます。

しかし、近年省エネで注目を集める高断熱高気密の住宅は、熱伝導率の小ささ故に内外の温度差も小さく、結果として結露が生じにくいので劣化しにくいといえます。国が定める長期優良住宅とは、長く住むのに必要な構造や設備を有している、居住環境の配慮が行われている、一定以上の住戸面積があるといった条件が定義されています。日本は特に高度経済成長以降、次々に建物を建てては壊して新たにつくるを繰り返してきた歴史があります。ここにきてスクラップビルドの社会は転換点を迎えることになり、長く使えるものをつくる社会にシフトしています。

長期優良住宅とはまさに長く使おうとする考えから生まれた認定制度で、快適な居住環境や安心に関わる耐震性などが盛り込まれているわけです。欧米では修繕しながら家を長く使う習慣があるので、100年を超えている住宅も珍しくありませんし、何より価値が下がるどころか上がることも多いですから、日本の住宅も欧米のように長寿命化していくことになると思われます。

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